群馬県議会 2013-10-08
平成25年 9月 定例会-10月08日-05号
平成25年 9月 定例会-10月08日-05号平成25年 9月 定例会
群馬県議会会議録 第5号
平成25年10月8日 出席議員 46人 欠席議員 2人 欠員 2人
中村紀雄 (出席) 関根圀男 (出席)
中沢丈一 (出席) 腰塚 誠 (出席)
塚越紀一 (出席) 南波和憲 (出席)
黒沢孝行 (出席) 松本耕司 (出席)
久保田順一郎(出席) 星野 寛 (出席)
須藤昭男 (出席) 岩井 均 (出席)
大沢幸一 (出席) 田所三千男 (欠席)
塚原 仁 (出席) 織田沢俊幸 (出席)
狩野浩志 (出席) 新井雅博 (出席)
福重隆浩 (出席) 橋爪洋介 (出席)
岩上憲司 (出席) 舘野英一 (出席)
萩原 渉 (出席) 星名建市 (出席)
大林俊一 (欠席) 伊藤祐司 (出席)
茂木英子 (出席) 角倉邦良 (出席)
井田 泉 (出席) 須藤和臣 (出席)
あべともよ (出席) 水野俊雄 (出席)
後藤克己 (出席) 岸 善一郎 (出席)
大手治之 (出席) 臂 泰雄 (出席)
吉山 勇 (出席) 井下泰伸 (出席)
桂川孝子 (出席) 酒井宏明 (出席)
高田勝浩 (出席) 金井康夫 (出席)
原 和隆 (出席) 金子 渡 (出席)
安孫子 哲 (出席) 清水真人 (出席)
藥丸 潔 (出席) 小川 晶 (出席)
説明のため出席した者の職氏名
知事 大澤正明
副知事 茂原璋男
副知事 吉川浩民
教育委員長 山田浩史
教育長 吉野 勉
選挙管理委員長 荒木 勲
人事委員長 福島江美子
代表監査委員 横田秀治
公安委員長 曽我孝之
警察本部長 相浦勇二
企業管理者 関 勤
総務部長 岡野弘文
企画部長 反町 敦
生活文化スポーツ部長 本多悦子
健康福祉部長 片野清明
環境森林部長 石井久雄
農政部長 茂木一義
産業経済部長 髙橋 厚
県土整備部長 笹森秀樹
危機管理監 中野三智男
会計管理者 武藤敏行
病院局長 笠原 寛
財政課長 深代敬久
職務のため出席した者の職氏名
局長 大矢 一
総務課長 中村康弘
議事課長 小宮利夫
議事課次長 得地雅彦
議事課係長 浅香 大
議事課副主幹 太田知幸
議事課副主幹 小暮輝久
平成25年10月8日(火)
議 事 日 程 第 5 号
第1 委員長報告
第116号議案 平成25年度群馬県
一般会計補正予算(第2号)
第117号議案 平成25年度群馬県
流域下水道事業費特別会計補正予算(第1号)
第118号議案 平成25年度群馬県
電気事業会計補正予算(第2号)
第119号議案 平成25年度群馬県
水道事業会計補正予算(第2号)
第120号議案 平成25年度群馬県
団地造成事業会計補正予算(第2号)
第121号議案 平成25年度群馬県
病院事業会計補正予算(第2号)
第122号議案 群馬県
再生可能エネルギー等導入推進基金条例
第123号議案 群馬県職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第124号議案 昭和庁舎の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例
第125号議案 群馬県議会議員及び群馬県知事の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部を改正する条例
第126号議案 群馬県
災害救助基金条例の一部を改正する条例
第127号議案 群馬県消費生活条例の一部を改正する条例
第128号議案 群馬県
婦人相談所設置条例の一部を改正する条例
第129号議案 群馬県
指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例及び群馬県指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
第130号議案 群馬県
水源地域保全条例の一部を改正する条例
第131号議案 群馬県
緊急雇用創出基金条例の一部を改正する条例
第132号議案 群馬県
県営住宅管理条例の一部を改正する条例
第133号議案 八ッ場ダムの建設に関する基本計画の変更について
第134号議案 土地改良法第90条の規定による市村の負担について
第135号議案 土地改良法第90条の規定による市の負担の変更について
第136号議案
独立行政法人水資源機構法第26条の規定による市町村の負担について
第137号議案 旧
農用地整備公団法第27条の規定による市町村の負担について
第138号議案 請負契約の締結について
第139号議案 動産の取得について
以 上 知 事 提 出
第2 発議案の付議
・議第14号議案及び議第15号議案について
以 上 委 員 会 提 出
第3 追加議案の上程
・第141号議案から第148号議案について
・平成24年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定について
・第149号議案について
以 上 知 事 提 出
(提 案 説 明)
第4 特別委員会の設置
・議第16号議案について
委 員 会 提 出
第5 特別委員の選任
第6 議案の
特別委員会付託
午前10時開議
● 開議
○久保田順一郎 議長 これより本日の会議を開きます。
● 新任者の紹介
○久保田順一郎 議長 日程に入る前に、新任者の紹介をいたします。
10月7日付をもって就任されました
山田浩史教育委員会委員長御登壇願います。
(
山田浩史教育委員会委員長 登壇)
◎山田浩史
教育委員会委員長 おはようございます。昨日、10月7日、教育委員長に就任をいたしました山田浩史でございます。今後も様々な教育問題について、教育委員、事務局の方々とともに、より良い方向に導けるよう努力してまいりたいと思いますので、どうぞ皆様の御指導をよろしくお願いいたします。(拍手)
○久保田順一郎 議長 次に、10月5日付をもって就任されました
天田淸之助教育委員会委員御登壇願います。
(
天田淸之助教育委員会委員 登壇)
◎天田淸之助
教育委員会委員 おはようございます。ただいま紹介いただきました天田淸之助でございます。私は、伊勢崎市にあります
サンデン株式会社の特別顧問を今やっております。会社での役割は、健康保険組合の理事長、それから群馬県の健康保険組合の連合会長等をやっておりまして、健康に対する知識は少しはあるんですけれども、この教育委員会のほうはほとんど知識はございません。ただ、前橋市にありますサンデンフォレストの中で自然教育、それから環境教育等をやっておりまして、小中学生、10年間やっておりますけれども、約10万人の教育をしております。
そんな関係で、私、人生の中で感謝をする気持ちと、それから健康ということを重要視して、今、年はいっておりますけれども、仕事をやらせていただいております。毎日笑顔で健康で生活できるように頑張っていきたいと思います。皆様の御指導、御支援をお願いしまして、簡単でございますけれども、挨拶にかえたいと思います。よろしくお願いします。(拍手)
● 委員長報告
○久保田順一郎 議長
△日程第1、第116号から第139号までの各議案及び各請願を議題とし、委員長の報告を求めます。
厚生文化常任委員会井田泉委員長御登壇願います。
(
厚生文化常任委員会 井田 泉委員長 登壇 拍手)
◎
厚生文化常任委員会(井田泉 委員長) おはようございます。
厚生文化常任委員会委員長の井田でございます。平成25年9月
定例会前期議会委員長報告をさせていただきます。
厚生文化常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告を申し上げます。
初めに、付託議案についてでありますが、第116号議案「平成25年度群馬県
一般会計補正予算」に関して、伊香保リンクの冷凍設備更新に係る今後の維持管理方法や、
動物愛護精神醸成に対する考え方、小児等の
在宅医療連携事業における効果などについて質疑されたほか、
動物愛護センターの設置予定場所の選定理由について、当局の見解が求められました。また、安心こども基金を活用した保育所の緊急整備に関しては、整備する施設数や補助率について質され、事業者負担の軽減に対する見解が求められました。さらに、女性医師への育児支援に関して、仕事と育児の両立支援のための体制整備事業の内容や利用状況、及びその効果などについて質され、今後の継続した支援実施が要望されました。
次に、第127号議案「群馬県消費生活条例の一部を改正する条例」に関して、基本計画の策定に当たり、消費生活に係る施策の効果や、審議会における意見聴取方法、計画の公表時期等について質疑されました。
最後に、第129号議案の
障害福祉サービスや通所支援に係る条例改正に当たり、宿泊や通所サービスの提供による利用者への影響や、小規模多
機能型居宅介護事業所における障害児へのサービス提供の見込み等について質疑されました。
以上の点を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
次に、意見書の発議についてでありますが、第29号請願の願意を踏まえ、「
国立ハンセン病療養所の療養体制等の充実に関する意見書」について、全会一致をもって可決し、委員会から別途発議いたしました。
このほか、委員会の所管事項に関して各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
初めに、
生活文化スポーツ部関係についてでありますが、特に
競技力向上対策事業に関して、事務・
事業見直し委員会で「要改善」と判定された理由について、中体連や高体連への配分について、指導者の確保及び育成強化について、来年度予算の要求方針について、対策費の配分先及び配分率について、各競技の底上げ対策についてなど、関連する多くの議論が行われ、このほか、伊香保リンクのオープン時期について、事務・
事業見直し委員会における判定結果について、旅券発給事務の市町村への権限移譲について、スポーツ施設の設置及び管理に関する基本計画について、
ぐんまちゃんの着ぐるみについて、東国文化発信について、女性相談員の待遇について、敷島公園内の
スポーツ施設管理のあり方について、文化遺産を活かした地域活性化事業について、災害時の
ボランティア派遣について、歴史博物館改修後の再開館について、ウインタースポーツの振興について、県と渋川市との職員交流の取り組みについて、男性の育児参加について、
DV被害者支援対策についてなど、活発な議論が行われました。
続きまして、健康福祉部及び病院局関係については、
子宮頸がんワクチンの接種について、医療費増加の現状について、介護人材の育成及び確保について、在宅医療の取り組みについて、
海外療養費支給制度について、国保会計の現状及び滞納額について、
がん治療技術地域活性化総合特区について、福祉施設等への指導検査について、TPPによる地域医療への影響について、
社会保障制度改革国民会議報告書による地域医療や福祉への影響について、民生委員の選任及び県民への役割周知について、生活福祉資金の貸付及び償還の状況について、病院局における医師確保の取り組み、医療安全対策並びに管理体制について、介護職員によるたんの吸引等について、
特別養護老人ホーム入所指針の見直しについてなど、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
厚生文化常任委員会議案審査報告書
(予算議案)
第116号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 4 款
生活文化スポーツ費
第 5 款 健康福祉費
第 12 款 教育費中の
第 8 項 大学費
第116号議案 第2表
債務負担行為補正のうち
1 追 加 中
・群馬県
総合スポーツセンター伊香保リンク冷凍設備更新工事請負契約
第121号議案 平成25年度群馬県
病院事業会計補正予算(第2号)
(事件議案)
第127号議案 群馬県消費生活条例の一部を改正する条例
第128号議案 群馬県
婦人相談所設置条例の一部を改正する条例
第129号議案 群馬県
指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例及び群馬県指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
第139号議案 動産の取得について
【以上、全会一致可決】
──────────────────────────
厚生文化常任委員会請願審査報告書
┌───┬─────────────────────────┬─────┬─────────────┐
│番 号│ 件 名
│ 区 分 │ 意 見 │
│ │ ├─┬─┬─
┤ │
│ │ │採│不
│継│ │
│ │ │択│採│続
│ │
│ │ │ │択│ │ │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 18
│利根沼田地域の総合開発についての請願<4項> │○│ │ │願意妥当 │
│ │ (趣旨)│ │ │ │結果の報告をもって求める │
│ │
│ │ │ │(多数をもって決定) │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 28
│利根沼田地域の総合開発についての請願〈4項〉
│○│ │ │願意妥当 〃 │
│ │いての請願 (
趣旨)│ │ │ │結果の報告を求める │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 29
│国立ハンセン病療養所の職員削減を行わず医療・看護 │○│ │ │願意妥当 │
│ │・福祉の充実を求める請願
│ │ │
│ │
└───┴─────────────────────────┴─┴─┴─┴─────────────┘
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長
環境農林常任委員会舘野英一委員長御登壇願います。
(
環境農林常任委員会 舘野英一委員長 登壇 拍手)
◎
環境農林常任委員会(舘野英一 委員長) おはようございます。
環境農林常任委員会委員長の舘野でございます。
環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告を申し上げます。
初めに、付託議案についてでありますが、第116号議案「平成25年度群馬県
一般会計補正予算」のうち環境森林部関係では、
再生可能エネルギー等導入推進基金事業に関して、今年度及び来年度以降の事業内容や、対象となる施設、外部評価委員会の構成員や今後の開催予定、設置の根拠、太陽光発電以外の風力・地熱発電及び小水力発電などについて質疑されました。また、当局に対し、各団体から出される多くの要望を取り込み、執行できずに残額を返還することのないよう、また、スピード感を持って取り組むよう求められました。次に、キノコ振興対策に関して、国庫補助制度の改正内容について質された後、今後は生産者への支援が行き届くのではないかとの見解が示されました。また、差額分の東電への賠償請求の状況や、オガ粉の高騰分への東電による賠償の可能性、団体要件などについても質疑され、県による支援が要望されました。また、PM2.5
測定機器整備事業における機器設置箇所や移動測定器の運用について質疑された後、空白地域が生じないような対応が要望されました。さらに、
自然公園等整備事業における関東ふれあいの道の管理状況や歩道の改修方法等について質された後、財政状況が厳しい中、地域住民の協力が得られるような枠組みの検討が要望されました。
続いて農政部関係では、
輸出対策食肉市場整備に関して、株式会社群馬県食肉卸売市場における施設整備内容や、当該整備により輸出要件がクリアされるのか、また、牛肉の輸出見込みや今後の輸出目標などについて質疑され、食肉卸売市場は、県の食肉の処理、流通、販売の大きな役割を担っているため、しっかり対応するよう要望されました。また、6次
産業化ネットワーク活動推進事業に関し、
サポートセンターの設置・運営や補助先について質された後、6次産業化に向けて努力している農業者の支援体制について当局の見解が質されました。
次に、第130号議案「群馬県
水源地域保全条例の一部を改正する条例」について、「非常災害のために必要な応急措置を行う」場合の想定される状況について質されました。
以上の点を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました議案のうち、第134号議案及び第137号議案は多数をもって、その他の各議案は全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
また、引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりでございます。
このほか、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、環境森林部関係では、事務・
事業見直し委員会における事業選定方法や、事業見直し結果と群馬県森林・林業基本計画との整合性について、
PCB廃棄物処理における課題と受け入れ先への支援について、ぐんま緑の県民税導入に関する県民・市町村への説明状況や使途の検討の進め方について、
地球温暖化対策実行計画と県内の
温室効果ガス排出量について、環境新技術の導入促進事業について、山づくりにおける少花粉スギの植林状況及び鳥獣害対策について、林業における担い手の確保・育成について、家庭や企業における地球温暖化対策について、台風18号による林業関係の被害状況について、
小型家電リサイクル法の推進について、群馬県森林・緑整備基金の経営状況について、水質汚濁防止法の改正による県内事業所等の対応について、路盤材から基準を超える六価クロム等が検出された事案への対応について、安中市内に計画されている
最終処分場設置計画への対応について。
次に、農政部関係については、県産農畜産物の輸出状況や県の取り組み等について、県出資法人と県との役割分担や経営状況について、
ぐんまフラワーパーク、日本絹の里、馬事公苑の管理状況と今後の運営について、事務・
事業見直し委員会における
グリーンツーリズム推進事業の判定結果について、蚕糸業の現状と企業参入について、ぐんまの食材お試し便の取り組み状況について、農林大学校の役割と現状、卒業後の進路について、台風18号による農作物の被害状況と救済制度について、ぐんま農業はばたけプランにおける食料自給率目標の達成状況について、国家戦略特区への本県の対応について、水稲の
放射性セシウム対策としてのカリウムの使用について、
ネオニコチノイド系農薬のミツバチへの影響について、TPPによる牛肉への影響について、地産地消推進の取り組みと学校給食の現状について、県育成品種「やよいひめ」の海外展開について、
ぐんま農業フロントランナー養成塾について、これらの事項につきましても活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
環境農林常任委員会議案審査報告書
(予算議案)
第116号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 6 款 環境森林費
第 8 款 農政費
(事件議案)
第122号議案 群馬県
再生可能エネルギー等導入推進基金条例
第130号議案 群馬県
水源地域保全条例の一部を改正する条例
【以上、全会一致可決】
第134号議案 土地改良法第90条の規定による市村の負担について
【多数をもって可決】
第135号議案 土地改良法第90条の規定による市の負担の変更について
第136号議案
独立行政法人水資源機構法第26条の規定による市町村の負担について
【以上、全会一致可決】
第137号議案 旧
農用地整備公団法第27条の規定による市町村の負担について
【多数をもって可決】
──────────────────────────
環境農林常任委員会請願審査報告書
┌───┬─────────────────────────┬─────┬─────────────┐
│番 号│ 件 名
│ 区 分 │ 意 見 │
│ │ ├─┬─┬─
┤ │
│ │ │採│不
│継│ │
│ │ │択│採│続
│ │
│ │ │ │択│ │ │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 21 │西毛地区開発に関する請願〈2項〉 │○│ │ │願意妥当 │
│ │
│ │ │ │結果の報告を求める │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 22 │(国)指定野菜価格安定対策事業に係る交付予約数量 │○│ │ │ 〃 │
│ │引き上げ(カバー率の向上)についての請願(趣旨) │ │ │ │ 〃 │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 23
│利根沼田地域の総合開発についての請願〈3項〉 │○│ │ │ 〃 │
│ │
│ │ │ │ 〃 │
└───┴─────────────────────────┴─┴─┴─┴─────────────┘
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長 産経土木常任委員会星名建市委員長御登壇願います。
(産経土木常任委員会 星名建市委員長 登壇 拍手)
◎産経土木常任委員会(星名建市 委員長) おはようございます。産経土木常任委員会委員長の星名建市です。産経土木常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告を申し上げます。
初めに、第116号議案「平成25年度群馬県
一般会計補正予算」に関して、群馬県産業技術センターにおける研究開発費の補正内容が問われました。さらに、その補正が国のものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金の採択に関するものであることから、どのような分野、業種が補助事業として採択されているのかが問われました。
次に、第132号議案「群馬県
県営住宅管理条例の一部を改正する条例」については、福島復興再生特別措置法の改正を受けての条例改正であることから、東日本大震災による避難者の、県営住宅への入居状況や退去後の行方などが問われました。そのうえで、これら被災者の方々に対し、しっかり対応するよう要望されました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託された各議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
このほか、委員会の所管事項についても各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、産業経済部及び労働委員会関係でありますが、事務・
事業見直し委員会における武尊山観光レクリエーション施設の判定結果について、群馬
がん治療技術地域活性化総合特区の指定について、事務・
事業見直し委員会の対象となった産業経済部所管事業について、国競争的資金の県を経由しない補助方法のあり方について、ググっとぐんま観光キャンペーンについて、商工会に対する県の認識について、いわゆるブラック企業について、食品産業推進の取り組みについて、県内中小企業の連携支援について、景況調査対象企業の選定について、制度融資の利用状況について、群馬県中小企業支援プラットフォームについて、観光PRの状況について、群馬県観光物産国際協会における監査の指摘内容について、ガソリン及び軽油の備蓄・拠点体制について、創業者・再チャレンジ支援資金について、企画部が行うイメージアップと観光イメージアップとの連携について。
続いて、県土整備部関係でありますが、群馬ヘリポートの利用状況について、ロータリー方式交差点の導入について、道路標識の英語表記について、15カ月予算の執行に伴う公共工事の発注状況について、7つの交通軸の進捗状況について、交通安全対策について、わたらせ渓谷鐵道への支援について、B・Cランクの建設業者への工事発注について、公共工事設計労務単価の決定について、県管理河川の管理用通路の維持管理について、橋梁の補修・点検状況について、八ッ場ダム事業について、建設資材単価の調査について、台風18号による公共土木施設の被害状況について、土地区画整理事業区域内の西毛広域幹線道路の進捗状況について、敷島公園の利用料収入について、合併処理浄化槽の設置推進について。
これらの事項につきましても活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。ありがとうございました。(拍手)
──────────────────────────
産経土木常任委員会議案審査報告書
(予算議案)
第116号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 7 款 労働費
第 9 款 産業経済費
第 10 款 県土整備費
第116号議案 第2表
債務負担行為補正のうち
1 追 加 中
・道路改築工事請負契約
・社会資本総合整備(河川)設備更新工事請負契約
・(仮称)白砂川橋上部工工事請負契約
・社会資本総合整備(街路)工事請負契約
2 変 更
第117号議案 平成25年度群馬県
流域下水道事業費特別会計補正予算(第1号)
(事件議案)
第131号議案 群馬県
緊急雇用創出基金条例の一部を改正する条例
第132号議案 群馬県
県営住宅管理条例の一部を改正する条例
【以上、全会一致可決】
──────────────────────────
産経土木常任委員会請願審査報告書
┌───┬─────────────────────────┬─────┬─────────────┐
│番 号│ 件 名
│ 区 分 │ 意 見 │
│ │ ├─┬─┬─
┤ │
│ │ │採│不
│継│ │
│ │ │択│採│続
│ │
│ │ │ │択│ │ │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 26 │西毛地区開発に関する請願〈1項〉 │○│ │ │願意妥当 │
│ │ (1項1号、4号)(1項2号、5号
趣旨)│ │ │ │結果の報告を求める │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 27 │上信自動車道の建設促進についての請願 │○│ │ │ 〃 │
│ │
│ │ │ │ 〃 │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 28 │上信越自動車道東部湯の丸インターチェンジへのアク │○│ │ │ 〃 │
│ │セス道路の整備促進についての請願 │ │ │ │ 〃 │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 29
│利根沼田地域の総合開発についての請願〈1項、2項〉│○│ │ │ 〃 │
│ │ (1項、2項2号
趣旨)│ │ │ │ 〃 │
└───┴─────────────────────────┴─┴─┴─┴─────────────┘
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長 文教警察常任委員会須藤和臣委員長御登壇願います。
(文教警察常任委員会 須藤和臣委員長 登壇 拍手)
◎文教警察常任委員会(須藤和臣 委員長) おはようございます。文教警察常任委員会委員長の須藤和臣でございます。文教警察常任委員会に付託された案件の審査経過と結果について御報告申し上げます。
第116号議案「平成25年度群馬県
一般会計補正予算」について、初めに、教育委員会関係では、まず、みやま養護学校藤岡分校開設準備について、用地取得や校舎建設など、協力して整備を進めている県と藤岡市それぞれの現在までの負担状況が質されました。また、現時点における入学予定者の見込みが質されるとともに、保護者や子どもたちの負担軽減のため、今後も関係者と連絡を密にし、本事業に取り組むよう要望されました。続いて、武道等指導推進事業について、県柔道連盟等と連携して行う本事業の内容や経費の使途について質疑されました。
次に、警察本部関係では、信号機設置を内容とする交通安全施設整備事業について、まず、平成24年度2月補正予算及び平成25年度当初予算で認められた合計60基の進捗状況が質されるとともに、信号機の新設に時間がかかる要因や工期短縮に向けた改善策について質疑されました。続いて、地域住民等から現在寄せられている信号機の設置要望箇所数が質されたほか、信号機を新たに設置する際の基準や優先順位の決め方などについて質疑が行われました。
以上の質疑を踏まえ、付託議案について採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、教育委員会関係でありますが、
子宮頸がんワクチン接種を巡る現状と課題について、児童・生徒に係る定期健康診断の実施状況について、ノーテレビ・ノーゲーム運動の導入について、高校生に対する就学支援の取組状況について、事務・
事業見直し委員会の社会教育主事特別派遣事業に対する判定結果について、高校生の国際交流の推進について、来年2月に本県で開催予定の全国中学校スキー大会に係る準備状況について、教育方針に対する教育委員長の見解について、スクールカウンセラーの活用と課題について、武道の指導状況について、学校給食における安全性の確保について、第2期群馬県教育振興基本計画について、知事に教育長の任免権を与えることについて、子どもの自殺防止に係る取組について、学校施設における長寿命化への対応について、実教出版の日本史教科書について、教職員の不祥事について。
続いて、警察本部関係でありますが、悪質運転者に対する指導取締り状況について、信号機のLED化の推進について、県警ヘリの活動状況について、山岳遭難の発生状況と防止対策について、高齢者の交通事故防止対策について、特殊詐欺被害防止資料「読みぐすり 詐欺に効く薬」の活用方策について、上州くん安全・安心メールの効果について、自転車事故防止対策について、女性警察官の幹部への登用拡大について、路面標示、道路標識管理に係る民間委託の導入について、東京オリンピック開催に向けた警察の警備体制について。
これらの事項につきましても活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
文教警察常任委員会議案審査報告書
(予算議案)
第116号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 11 款 警察費
第 12 款 教育費
ただし、次の事項を除く
第8項大学費
(事件議案)
第138号議案 請負契約の締結について
【以上、全会一致可決】
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長 次に、総務企画常任委員会萩原渉委員長御登壇願います。
(総務企画常任委員会 萩原 渉委員長 登壇 拍手)
◎総務企画常任委員会(萩原渡 委員長) おはようございます。総務企画常任委員会委員長の萩原渉でございます。当委員会に付託されました案件の審査結果と経過につきまして御報告申し上げます。
初めに、付託議案について、まず、第116号議案「平成25年度群馬県
一般会計補正予算」についてでありますが、総務部関係では、公共事業を含め102億円余りと大型となった補正予算の財源について質疑されるとともに、交付税と臨時財政対策債の金額について24年度との比較が質疑されました。
また、企画部関係では、世界遺産推進費について、ユース・プログラムの事業内容が質疑されたほか、ユネスコへのアピールに対する当局の見解が質されました。さらに、社会科見学用事前学習教材作成については、小学6年生に世界遺産の普遍的な価値をわかりやすく伝えるための工夫の必要性や方法について質疑されました。
次に、第118号議案「平成25年度群馬県
電気事業会計補正予算」について、群馬産業技術センター太陽光発電事業における費用対効果や太陽光パネルの耐用年数が質されたほか、耐用年数に対しての資本回収見込み期間に関し質疑されました。
次に、第119号議案「平成25年度群馬県
水道事業会計補正予算」について、新田水道発電所建設工事に係る債務負担の限度額が当初予算から大幅に引き上げられることに関して、当初予算の段階で技術的に問題ないと説明を受けたことを指摘したうえで、経費が増大した経過及び予算の算定に対する当局の見解が質されました。
次に、第120号議案「平成25年度群馬県
団地造成事業会計補正予算」について、多田山産業団地に進出する企業の概要が質されるとともに、今後の造成計画について質疑されました。
次に、第124号議案「昭和庁舎の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」について、貸室の対象から除かれる会議室の使用状況等が質されるとともに、展示室とすることのメリットについて質疑されました。
最後に、10月2日に集中審査を行いました第133号議案「八ッ場ダムの建設に関する基本計画の変更について」でありますが、今回の洪水調節の変更が最近の異常気象を考慮したものであるか、異常気象に耐えられるダムであるかなどが質されたほか、計画変更への同意に際し付することとした3項目の意見のうちの「地元住民の将来の不安や不便な生活」などについて、詳細な見解が質されました。また、安全確保と総事業費の圧縮について、地元はその両方を望んでいることを指摘したうえで、ダムの安全性について質疑されました。続いて、洪水調節量変更や工期延長についての当局の見解が質されたほか、暫定水利権の扱いなど、利水面での企業局への影響について質疑されました。さらに、工期が延長となった原因のほか、万全な安全対策の実施と総事業費を増額しないことの両立について当局の見解が質されました。
そのほか、川原湯温泉駅前広場とアクセス道路の進捗の遅れが工期に与える影響や試験湛水時に地すべりが発生した例があること、あるいは、東京電力への減電補償等が事業費に与える影響などについて当局の見解が質され、地すべり対策についての国に対する確認の必要性を指摘する意見が述べられました。また、総事業費に対するこれまでの執行事業費が質され、増額が必要となった場合の対応が質疑されたほか、残事業費の内訳に関する説明を国に求めることについて当局の見解が求められました。
以上の質疑を踏まえ、付託議案について採決した結果、本委員会に付託されました議案のうち、第133号議案は多数をもって、その他の各議案は全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
また、総務企画第32号の請願を採択と決したことに伴い、消費税増税に当たっての複数税率の導入や新聞への税額軽減の適用を要望する「新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書」の提案がなされ、採決の結果、全会一致をもって発議することを決定いたしました。
なお、このほか、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
初めに、総務部関係では、次期行政改革大綱骨子検討案の人材の有効活用の具体的な取組方針について、次期行政改革大綱骨子検討案の民間ノウハウの活用やスピード感、コスト意識の具体的なイメージについて、出資法人に対する関与等について、出資法人への県OBの再就職の状況等について、浅間山火山防災協議会での大規模噴火の基準やコアグループ会議の構成員について、地方交付税法第17条の4に基づく「意見の申出」の内容について、特別警報の伝達に関する県内の伝達システムの把握状況等について、県内の不発弾の処理について、東日本大震災に伴う個人の県民税の増加に関する広報について、県民局等地域機関の組織体制の検討状況について、複数の部局にまたがる課題に対応するための組織の改編・統合について、事務・
事業見直し委員会での判定結果に対する担当部局の対応等について、過疎振興事業を事務・
事業見直し委員会で検証することについて。
次に、企画部関係では、養蚕の生産システムや絹産業遺産群の関連性に関する解説について、富岡製糸場等の来訪者に対する説明板の状況について、荒船風穴の修復や富岡製糸場の台風による破損箇所の修理について、世界遺産の資産の総合管理活用について、総合計画の中間取りまとめの結果と今後の対応について、総合計画の進捗状況の評価方法や達成に向けての今後の取り組み等について、マイクロ水力発電の活用促進について、ぐんまちゃんの利用促進に向けた手続きの簡素化等について、複数部局が関係する県政の課題に対し企画部が果たすべき役割について、中国への農産物の販路拡大における上海事務所の取り組みについて、ぐんまちゃんファンクラブ等の設立について、過疎・山村地域振興の取り組み状況等について。
最後に、企業局関係では、新規工業団地に係る太田市との不調理由について、東部水道広域研究会と企業局の水道事業の関係性等について、放射性物質を含む浄水発生土の現状について、県央第二水道の協定水量及び水道料金等の見直し状況について。
これらの事項につきましても活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。ありがとうございました。(拍手)
──────────────────────────
総務企画常任委員会議案審査報告書
(予算議案)
第116号議案 本文
第116号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
1 歳 入
第 7 款 分担金及び負担金
第 9 款 国庫支出金
第 10 款 財産収入
第 12 款 繰入金
第 13 款 繰越金
第 14 款 諸収入
第 15 款 県債
2 歳 出 中
第 2 款 総務費
第 3 款 企画費
第116号議案 第3表 県債補正
第118号議案 平成25年度群馬県
電気事業会計補正予算(第2号)
第119号議案 平成25年度群馬県
水道事業会計補正予算(第2号)
第120号議案 平成25年度群馬県
団地造成事業会計補正予算(第2号)
(事件議案)
第123号議案 群馬県職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第124号議案 昭和庁舎の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例
第125号議案 群馬県議会議員及び群馬県知事の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部を改正する条例
第126号議案 群馬県
災害救助基金条例の一部を改正する条例
【以上、全会一致可決】
第133号議案 八ッ場ダムの建設に関する基本計画の変更について
【多数をもって可決】
──────────────────────────
総務企画常任委員会請願審査報告書
┌───┬─────────────────────────┬─────┬─────────────┐
│番 号│ 件 名
│ 区 分 │ 意 見 │
│ │ ├─┬─┬─
┤ │
│ │ │採│不
│継│ │
│ │ │択│採│続
│ │
│ │ │ │択│ │ │
├───┼─────────────────────────┼─┼─┼─┼─────────────┤
│ 32 │新聞への消費税軽減税率適用を求める請願 │○│ │ │願意妥当 │
└───┴─────────────────────────┴─┴─┴─┴─────────────┘
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長 以上で委員長報告は終了いたしました。
● 討論
○久保田順一郎 議長 これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
──────────────────────────
本 日 の 発 言 通 告
┌──────────┬──────────────────────────────────────────┐
│氏 名 │ 発 言 通 告 内 容 │
│(所属会派) │ │
├──────────┼──────────────────────────────────────────┤
│酒井宏明 │第116号議案、第117号議案、第120号議案、第133号議案、第134号議案、第137号議案厚生文 │
│(日本共産党) │化 第18号産経土木 第26号、第27号の各請願の委員長報告に対する反対討論 │
├──────────┼──────────────────────────────────────────┤
│狩野浩志 │各議案及び各請願の委員長報告に対する賛成討論 │
│(自由民主党) │ │
└──────────┴──────────────────────────────────────────┘
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長 委員長報告に対する反対討論者酒井宏明議員御登壇願います。
(酒井宏明議員 登壇 拍手)
◆酒井宏明 議員 日本共産党県議団の酒井宏明です。通告してあります各議案及び各請願について、委員長報告に反対の立場から討論いたします。
第133号議案「八ッ場ダムの建設に関する基本計画の変更について」です。
本議案は、工期の4年延長、洪水調節量変更など、4回目の変更に同意しようとするものですが、様々な問題があり同意できません。工期の問題で言えば、昨年2月の国交大臣の答弁では、本体工事の着工から完成まで7年程度かかるとしていました。来年10月に着工したとしても、完成見込みは2021年です。それを2年も前倒しすることが可能でしょうか。工事を急ぐあまり、地すべり対策など安全対策が軽視されるのではないか、危惧されます。しかも、公表された工程表によると、試験湛水は2019年10月から2020年3月までのわずか半年間、地すべりなど不測の事態が生じた場合は工期がさらに延びる可能性があります。そうした事態になったとき、また無批判に同意するのでしょうか。
2011年の国交省の検証では、地すべり対策や代替地の安全対策などに149億円の増額案が示されましたが、今回の変更には含まれていません。これでは、検証は住民を欺く方便だったことになるのではないでしょうか。お隣の埼玉県の滝沢ダムは、試験湛水後に地すべりが次々と起きて、その対策工事のため145億円が追加投入され、工期も5年延長されました。八ッ場ダムは、貯水池周辺の地質が極めて脆弱であり、地すべり対策費がどれだけ増えるのか予想もできません。さらに、代替地整備費用や東京電力水力発電所の減電補償の問題があります。これらは事業費に一切含まれておりません。少なくとも、基本計画を変更するなら確認するべきです。
このように工期のさらなる延長も、事業費の増額も必至の情勢であるにもかかわらず、さらなる工期延長は行わないこと、総事業費の圧縮に最大限努力することといった意見を付すことにどれだけの意味があるというのでしょうか。吾妻渓谷の四季折々の美しさは、まさに世界遺産に匹敵するものです。ダムができれば上流から流れ込む富栄養素で水質悪化が避けられず、下久保ダム直下の三波石峡のように渓谷の美しさが失われてしまいます。吾妻渓谷の自然美を未来の世代に引き継ぐこと、貴重な埋蔵文化財をダムに沈めるのでなく、保存、活用することこそ私たちの世代に課せられた責任であります。
長きにわたってダム計画に翻弄され、苦しめられてきた地元住民の生活再建に万全を期すとともに、利水上も治水上も必要のないダム本体工事の中止を強く求めるものであります。よって、基本計画の変更に同意できません。
次に、第116号議案です。その施策の多くは賛成できるものでありますが、アベノミクスに追随して不要不急の大型道路などに22億円も投入する予算が含まれており、あえて反対します。
第120号は、多田山丘陵の団地造成について赤字分の穴埋めをする予算です。北関東自動車道の建設に必要な土砂を確保するため、産業廃棄物が埋まっていることを知りながら団地造成を強引に推し進めました。その結果、造成原価が異常に高くなり、そのままでは売れなくなってしまったために安値で売却し、その差額を穴埋めするものであり、容認できません。
その他の議案については、かねてからの理由により反対です。
次に、請願についてです。
厚生文化18号は、国保税の値上げや徴税強化など問題点が指摘されている国保の広域化を前提とするものであり、採択に反対です。
産経土木26、27号は、上信自動車道など7つの交通軸の建設促進が含まれており、賛成できません。
以上、申し上げて私の討論といたします。(拍手)
○久保田順一郎 議長 委員長報告に対する賛成討論者狩野浩志議員御登壇願います。
(狩野浩志議員 登壇 拍手)
◆狩野浩志 議員 おはようございます。自由民主党の狩野浩志でございます。私は、会派を代表して、上程中の各議案及び各請願について、委員長報告に賛成の立場から討論を行います。
今年の夏も大変暑い夏でした。そして、群馬県民の気持ちを熱くさせる夏でもありました。本県代表の前橋育英高校が、群馬県勢としては14年ぶりに、夏の甲子園において見事優勝を果たしました。さらに、2020年の夏季オリンピック・パラリンピックを東京において開催することが決定されました。
大変良いことが続きましたが、手放しに喜んでばかりもいられません。9月には、関東地方を直撃した台風18号は、群馬県内においても住宅や農産物、農業用施設などへ大きな被害をもたらしました。それから、いわゆるアベノミクスによるデフレ経済の克服、強い日本経済を復活させるための政策は、大企業を中心に国内景気を緩やかに回復させていますが、本県経済への波及は限定的であり、道なかばといったところであります。群馬県政が何ができるのか、スピード感を持って対応しなければなりません。
手放しで喜んでばかりもいられませんが、やはり2020年の東京オリンピックの開催には大きな期待をしております。経済的な面では、都内のインフラ整備等が推進され、県内企業の業績がプラスに働きますし、本県への外国人観光客は増加することが見込まれます。心、精神的な面では、7年後のオリンピックという明るい未来、わかりやすい目標を共有することにより、人々の心に活力が生まれます。本県出身の選手をみんなで応援したり、開催に関するボランティアに参加することで、都市化やソーシャルメディアの普及により希薄になってしまった直接的な人と人とのつながりを取り戻すきっかけになるかもしれません。オリンピックの開催に向けて、国内には間違いなく大きな上昇気流が生まれます。その上昇気流をしっかりと捕まえて、群馬県が大きく羽ばたけるよう、今後数年間の取り組みが大変重要となるものであります。
さて、第116号議案「平成25年度群馬県
一般会計補正予算」については、当初予算編成後に生じた緊急に対応が必要な政策課題に対して総額102億円余りの補正予算により対応しようとするものです。補正予算の内容は、我が会派が提出した24の重点要望事項をしっかりと受け止めたものであり、当該議案に賛成をいたします。しかし、純単の公共事業については、我が会派の要望を満たしておりません。県民から要望の強い道路補修、河川の除草などの維持管理費については、県民目線に立ってしっかりと予算措置をしていただきたいと考えます。今後の前向きな対応を強く望みます。
次に、第133号議案「八ッ場ダムの建設に関する基本計画の変更について」は、工期を平成31年度までとするなど基本計画を変更することについて、国土交通大臣から意見を求められたものです。地元の方々は、八ッ場ダム建設について長きにわたり翻弄され続けてきました。途中、政権交代による方針転換もありました。地元の方々にこれ以上の御苦労を強いることはできません。知事は、同意に当たって、工期を短縮すること、生活再建事業について地元の意向を尊重することなどの意見を付しており、当該議案に賛成をいたします。
なお、当該議案が付託された委員会において、同一会派において賛否が割れるという事態がありました。我が会派においては、付託された議案及び請願について活発な議論を積み重ね、最終的には会派として集約した結論を導き出しております。県政の課題に関して、会派内における考え方を集約しておくことが必要であります。
次に、第134号議案「土地改良法第90条の規定による市村の負担について」及び第137号議案「旧
農用地整備公団法第27条の規定による市町村の負担について」は、事業の実施に要した負担金の一部を関係市町村に負担させるものです。関係市町村の負担金の額については、当該市町村の意見を聴いたうえで議会の議決を経ることと法で定められています。当該市町村からは、同意する旨の回答があったということであり、当該議案に賛成をいたします。
そのほかの各議案、各請願については、我が会派において慎重に審議した結果、全て委員長報告に賛成をいたします。
最後に一言申し上げます。大澤県政が進めてきた7つの交通軸など、幹線道路整備はまさに先見の明があった事業であります。2020年の夏季オリンピック・パラリンピックに向けて、これまでの社会基盤が当初の目的以上の効果を発揮し、様々な施策の土台として花開く時が参ります。社会基盤については、必要なものは必要なものとしてしっかりと県民に、議会に説明をして、積極的に取り組んでいっていただきたいと考えます。
また、9月20日の一般質問において、平成26年度から花と緑のクリーン大作戦を復活させるとの答弁を知事からいただきました。この事業は、我が会派全員が復活を切望しているものであり、知事の英断に感謝いたします。
現在、群馬の宣伝部長を務めるぐんまちゃんが「ゆるキャラグランプリ2013」にエントリーしております。私は、本県のイメージアップに貢献してきたぐんまちゃんをぜひとも1位にしたいと思っております。本日午後3時より、県民ホールにおいてぐんまちゃん総決起大会が開催されますので、皆様方の御参加をお願い申し上げます。
さらに、県民の皆様、議員各位には、今後ともお力添えを賜りたいと存じます。私は、本会議でも、委員会でも、「スピード感」を繰り返して申し上げてきました。今回提出されている補正予算について、その目的をできるだけ早く実現するため、知事、幹部職員、それから、実務に当たる一人ひとりの職員によるスピード感を持った、しっかりとした取り組みをお願いし、私の賛成討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○久保田順一郎 議長 以上で討論を終結いたします。
● 採決
○久保田順一郎 議長 これより採決いたします。
まず、第116号、第117号、第120号、第134号、第137号の各議案及び厚生文化第18号、産経土木第26号、第27号の各請願について採決いたします。
これを委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立多数であります。よって、各議案及び各請願は委員長報告のとおり可決及び決定いたしました。
次に、第133号議案を採決いたします。
これを委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立多数であります。よって、第133号議案は委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、ただいま採決いたしました各案件を除く上程中の各議案及び各請願につきましては、いずれも委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立全員であります。よって、各議案及び各請願は委員長報告のとおり可決及び決定いたしました。
● 発議案の付議
○久保田順一郎 議長
△日程第2、議第14号及び議第15号の各発議案を議題といたします。
各発議案はお手元に配付しておきました。
議第14号議案 新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により提出します。
平成25年10月1日
群馬県議会議長 久保田 順一郎 様
提出者 総務企画常任委員長 萩 原 渉
議第14号議案
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書
新聞は、日々の広範なニュースや情報を正確に報道し、多様な意見・論評を広く地域住民に提供することによって、国民の知る権利の保障と議会制民主主義の健全な発展に大きく寄与しています。
民主主義の主役は地域住民であり、その地域住民が正しい判断を下すには、政治や経済、社会など、さまざまな分野の情報を手軽に入手できる環境が重要であります。欧州各国では、民主主義を支える公共財として一定の要件を備えた新聞・書籍・雑誌にゼロ税率や軽減税率を適用し、消費者が知識を得る負担を軽くしております。「知識には課税せず」という認識は、欧米諸国でほぼ共通しています。
また、近年、いわゆる活字離れ・文字離れによって、特に若年層のリテラシー(読み書き能力・教養や常識)の低下が問題となっています。地域住民ひいては国民のリテラシーが衰えていくことは、行政や国の文化施策としても好ましいことではありません。知識への課税強化は確実に「国力」(文化力)の低下をもたらし、わが国の国際競争力を衰退させるおそれがあります。
先に日本新聞協会が実施した調査では、8割を超える国民が軽減税率の導入を求め、6割が新聞や書籍にも軽減税率を適用するよう望んでいます。日本独自の個別配達制度により、わが国の新聞普及率は世界でもまれな高水準であります。今後も地域住民がより少ない負担で、どこでも多様な新聞を容易に購読できる環境を維持していくことが、民主主義と地域文化の健全な発展に不可欠であります。
以上のことから、消費税増税に際しては、政府に対し強く要望する。
記
1.消費税増税にあたり複数税率を導入すること。
2.新聞への税額軽減を適用すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成25年10月8日
群馬県議会議長 久保田 順一郎
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣 あて
総務大臣
経済産業大臣
内閣官房長官
内閣府特命担当大臣
(経済財政政策)
──────────────────────────
議第15号議案
国立ハンセン病療養所の療養体制等の充実に関する意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により提出します。
平成25年10月1日
群馬県議会議長 久保田 順一郎 様
提出者 厚生文化常任委員長 井 田 泉
議第15号議案
国立ハンセン病療養所の療養体制等の充実に関する意見書
強制隔離を骨格とする人権侵害の「らい予防法」は1996年に廃止され、2009年4月には「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」が施行された。
同法の基本理念では、ハンセン病問題に関する施策は、国の隔離政策による被害を可能な限り回復することを旨として行われなければならないとしており、第7条では「国は、
国立ハンセン病療養所において、入所者に対して、必要な療養を行うものとする」、第11条では「国は、医師、看護師及び介護員の確保等
国立ハンセン病療養所における医療及び介護に関する体制の整備のために必要な措置を講ずるよう努めるものとする」としている。
現在、
国立ハンセン病療養所入所者の平均年齢は82歳を超え、高齢化、障害の重度・重複化に対応した医療・看護・介護体制の強化は喫緊の課題となっている。
2009年7月9日に衆議院、2010年5月21日に参議院において「
国立ハンセン病療養所における療養体制の充実に関する決議」が、それぞれ全会一致で議決されている。
国は、ハンセン病療養所入所者に対し、療養の質の向上を図り、地域社会と共生しつつ、良好かつ平穏な療養生活を営むことができるようにするため、十分な医療・生活を最後まで保障し、ハンセン病問題の真の解決を図る責任がある。
よって、国においては、ハンセン病療養所における入所者の実情に応じた定員及び療養体制の充実に万全を期すとともに、国会決議に基づいて入所者の医療・生活権が最後の一人まで保障されるよう強く要請する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成25年10月8日
群馬県議会議長 久保田 順一郎
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 あて
財務大臣
総務大臣
厚生労働大臣
──────────────────────────
● 提案説明の省略
○久保田順一郎 議長 お諮りいたします。
ただいま議題といたしました議第14号及び議第15号の各発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採決
○久保田順一郎 議長 直ちに議第14号及び議第15号の各発議案を採決いたします。
これを原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立全員であります。よって、各発議案は原案のとおり可決いたしました。
● 条項、字句、数字、その他の整理
○久保田順一郎 議長 お諮りいたします。
ただいま可決されました議第14号及び議第15号の各発議案について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 追加議案の上程
○久保田順一郎 議長
△日程第3、第141号から第148号までの各議案、平成24年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定の件及び第149号議案を議題といたします。
議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
● 提案説明
○久保田順一郎 議長 知事から提案理由の説明を求めます。
(大澤正明知事 登壇)
◎大澤正明 知事 本日、追加提出いたしました議案について御説明申し上げます。
追加提出議案は、収用委員会予備委員の選任、土地利用審査会委員の選任、決算の認定及び平成24年度群馬県電気事業会計剰余金の処分についてであります。
第141号議案「収用委員会予備委員の選任について」は、現在の委員であります常磐克敏氏の任期が10月14日をもって満了となりますので、その後任者として堺浩志氏を選任しようとするものであります。
次に、第142号議案から第148号議案は「土地利用審査会委員の選任について」であります。これは、新井博氏ほか6名の任期が10月18日をもって満了となりますので、その後任者として新井博氏ほか6名を選任しようとするものであります。
次に、決算の認定については、平成24年度の一般会計、特別会計及び企業会計の合計17会計の決算について認定をお願いするものであります。
次に、第149号議案「平成24年度群馬県電気事業会計剰余金の処分について」は、平成24年度決算に伴う剰余金の処分を行おうとするものであります。
以上が追加提出議案の大要であります。
なお、第141号から第148号の各議案は、事案の性質上、早急に御議決くださいますようお願い申し上げます。
以上です。
○久保田順一郎 議長 知事の提案説明は終わりました。
議案の末尾に報第6号の報告書が記載されておりますので、御一覧願います。
● 委員会付託の省略
○久保田順一郎 議長 お諮りいたします。
ただいま議題となっております第141号から第148号までの各議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採決
○久保田順一郎 議長 直ちに採決いたします。
まず、第141号議案について採決いたします。
第141号議案について、原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立多数であります。よって、第141号議案は原案に同意することに決定いたしました。
次に、第142号から第148号までの各議案について採決いたします。
第142号から第148号までの各議案について、原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立全員であります。よって、第142号から第148号までの各議案は原案に同意することに決定いたしました。
● 決算概要説明
○久保田順一郎 議長 次に、ただいま議題となっております平成24年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算の認定の件について、会計管理者から決算概要の説明を求めます。
(武藤敏行会計管理者 登壇)
◎武藤敏行 会計管理者 会計管理者の武藤でございます。それでは、平成24年度一般会計及び
特別会計歳入歳出決算の概要につきまして説明をさせていただきます。お手元の「歳入歳出決算の概要」をお開きください。
まず、平成24年度の日本経済ですが、年央以降は景気に弱めの動きが見られましたが、その後、デフレ脱却への取り組みが進められ、年末から経済環境の改善があらわれてきました。
次に、平成24年度の群馬県予算ですが、当初予算では、「はばたけ群馬プラン」に掲げる3つの基本目標を積極的に推進することを基本方針とし、「群馬・元気増進予算」を編成いたしました。また、補正予算では、政策課題を中心に編成を行い、その結果、平成24年度の一般会計の最終予算現額は7,249億8,935万円となり、前年度に比べて2.8%の増となりました。なお、平成24年度決算は、県税収入が前年度を上回ったものの、国庫支出金等の減少により引き続き厳しい財政状況となりました。
それでは、一般会計から説明をさせていただきます。
まず、総括ですが、決算額は、歳入総額が6,700億4,663万円、歳出総額が6,615億4,015万円となり、歳入歳出ともに前年度を下回りました。なお、実質収支額は19億8,631万円の黒字となりました。
次に、3ページの歳入でございます。最も構成比の高い県税ですが、主要税目であります法人の県民税及び事業税等が前年度を上回った結果、県税全体では1,974億6,875万円となり、前年度に比べて0.9%の増となりました。しかしながら、国庫支出金につきましては、地域活性化交付金等の減少により841億5,977万円、前年度比5.8%の減となりました。
続きまして、5ページの歳出でございます。目的別で見ますと、構成比の高い科目は教育費25.3%、健康福祉費19.7%、公債費14.1%となっております。性質別では、義務的経費のうちの人件費が2,265億113万円で前年度比2.0%の減となりました。また、投資的経費のうちの補助事業費が617億6,623万円で前年度比1.8%の減、単独事業費が359億9,642万円で前年度比0.1%の減となっております。
次に、7ページの特別会計を御説明いたします。母子寡婦福祉資金貸付金特別会計をはじめ10の特別会計の決算状況ですが、合計で歳入総額が1,748億8,165万円、歳出総額が1,719億962万円となり、歳入歳出とも前年度を8.1%下回りました。歳入歳出差引額は29億7,203万円となりました。
以上、平成24年度歳入歳出決算の概要につきまして御説明いたしました。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○久保田順一郎 議長 ただいま議題となっております平成24年度群馬県
公営企業会計決算の認定の件及び第149号議案について、企業管理者から企業局関係事業会計に係る決算概要の説明を求めます。
(関 勤企業管理者 登壇)
◎関勤 企業管理者 企業管理者の関でございます。それでは、平成24年度の群馬県
公営企業会計決算の認定及び第149号議案につきまして御説明させていただきます。
まず、平成24年度群馬県公営企業会計の企業局の決算概要について御説明いたしますので、お手元の「平成24年度群馬県公営企業決算(参考資料)」と書かれたA4横長の資料の1ページ目をお開きいただきたいと思います。これは企業局の5つの事業の決算総括表でございます。単位は100万円で、上段の括弧内には平成23年度の決算額を参考として記載しております。表の左側、収益的収支の差し引き欄を御覧ください。電気事業会計から順に平成24年度の損益について説明いたします。
まず、電気事業ですが、6億5,900万円の純利益となりました。これは、河川流量の減少等により発電量が減少したことから前年度と比較して販売電力量は減少しましたが、発電のための燃料費や修繕費等の費用も減少したことにより、ほぼ前年度並みとなったものでございます。
次に、工業用水道事業は、2億9,700万円の純利益となりましたが、平成23年度に比べ6億1,200万円の減益となりました。これは、前年度にありました受水企業の一部事業縮小による契約水量の減量に伴う負担金収入である特別利益が今年度はなくなり、あわせて契約水量も減ったことにより、給水収益が減少した結果によるものであります。
次に、水道事業ですが、9億200万円の純利益となりました。これは、受水市町村への給水量の減により給水収益が減少となったことや、福島原発事故に伴う放射能汚泥の処理に係る経費に係る委託料等の費用が増加したことにより、営業利益は減少したものの、営業外費用である支払い利息の減少や、原発事故に係る費用につきましては損害賠償金を受け入れたことにより、営業利益の減少分が相殺された結果、ほぼ前年並みとなったものであります。
続きまして、団地造成事業では、産業団地の分譲が進んだことにより分譲収益が前年度に比べ増加しましたが、地価の下落傾向が続いた中での原価を割った分譲も多くあり、経常損益では赤字となりましたが、価格調整引当金の取り崩しなどにより対応した結果、事業全体では、平成23年度と同様、収支均衡となりました。
駐車場事業につきましては、平成23年度と同様、収支均衡となっております。
以上の結果、5つの事業全体での平成24年度の損益は、差し引きの合計欄にありますように、工業用水道事業の減収の影響もあり、平成23年度に比べ5億6,700万円の減益となりましたが、合計では18億5,800万円の純利益を得ることができました。
決算概要につきましては以上でございます。
続きまして、お手元の追加議案書第149号議案「平成24年度群馬県電気事業会計剰余金の処分について」御説明いたします。追加議案書の9ページをお開きいただきたいと思います。
平成23年度に改正を行いました群馬県公営企業の設置等に関する条例におきましては、利益の処分に関し、企業債等の償還に充てるための企業債等償還積立金と欠損金を埋めるための利益積立金につきましては積み立てを義務化し、それ以外の積立金については議会の議決をいただくこととしております。この条例に基づき、電気事業会計の剰余金の処分に当たりましては、議決対象となります中小水力発電開発改良積立金について議案として提案させていただいたものであります。
なお、電気事業以外の工業用水道事業及び水道事業の剰余金の処分につきましては、条例で義務化した企業債等償還積立金のみでございますので議案としては提案してございませんので、御承知おきください。
以上、平成24年度企業局決算の概要及び追加議案について説明をいたしました。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○久保田順一郎 議長 ただいま議題となっております平成24年度群馬県
公営企業会計決算の認定の件について、病院局長から病院事業会計に係る決算概要の説明を求めます。
(笠原 寛病院局長 登壇)
◎笠原寛 病院局長 病院局長の笠原でございます。それでは、平成24年度群馬県公営企業会計のうち病院事業決算の概要について御説明をさせていただきます。お手元の「平成24年度群馬県病院事業決算(参考資料)」、この1ページをお開きいただきたいと存じます。
平成24年度病院事業決算総括表でございますが、単位は100万円、上段括弧内は前年度の決算額を記載してございます。
1の収支の状況を御覧ください。病院局では、現在、平成24年度から平成26年度までの3カ年を計画期間といたします「第二次群馬県県立病院改革プラン」に基づきまして、経営改善の取り組みを進めているところでございますが、平成24年度の決算におきまして、表の左側、病院運営の日常の収支でございます収益的収支につきましては病院事業全体で、最下欄の合計になりますが、収入の合計は247億1,200万円、支出の合計は248億7,400万円、この結果、差し引きの収支は1億6,200万円の純損失となりました。
各病院の収支の状況につきましては、それぞれ差し引きの欄でございますが、まず、心臓血管センターにおきましては、前年度に比較いたしまして収支が1億4,200万円改善いたしまして6,500万円の純利益となりました。がんセンターでは、1億8,100万円改善いたしまして3億8,500万円の純損失となりました。精神医療センターにおきましては6,000万円改善いたしまして1,100万円の純利益となりました。小児医療センターでは7,100万円改善いたしまして3億3,300万円の純利益となりまして、5年連続で黒字を確保することができました。
いずれの病院におきましても、手術件数や外来診療におきます抗がん剤など専門治療患者数の増加、また、医療観察法病棟の開棟など、専門病院としての特性を活かした病院運営によりまして、材料費など支出の増以上に収入が増加いたしましたことから、先ほど申し上げたとおり、病院事業全体で純損失は1億6,200万円となりまして、前年度決算に比べまして4億6,900万円の収支が改善できました。また、表の右側、病院の建物や医療機器の整備状況を反映します資本的収支につきましては8億8,100万円の純損失となっておりますが、前年度に比べまして32億9,800万円の大幅な改善となっております。これは前年度の平成23年度に病院整備に活用させていただきました愛県債40億円の償還を行ったためでございます。
今後とも、県民の皆様へ適切な医療が提供できますよう、病院局職員一丸となって努力してまいります。
以上、平成24年度病院事業会計の決算概要について御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○久保田順一郎 議長 以上で決算概要の説明は終わりました。
● 監査委員審査概要説明
○久保田順一郎 議長 次に、ただいま議題となっております平成24年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定の件について、代表監査委員から審査概要の説明を求めます。
(横田秀治代表監査委員 登壇)
◎横田秀治 代表監査委員 監査委員の横田です。監査委員を代表いたしまして、歳入歳出決算審査及び美術品等取得基金運用状況審査並びに
公営企業会計決算審査の概要を御報告申し上げます。
先に知事から審査に付されました平成24年度における群馬県歳入歳出決算書及び同附属書類、群馬県美術品等取得基金運用状況書並びに群馬県公営企業決算書及び群馬県病院事業決算書につきまして、慎重に審査し、昨年の総括質疑で賜りました意見も踏まえ、新たな観点を加え、その結果を審査意見として取りまとめ、知事に提出いたしました。
それでは、お手元にお配りしました「平成24年度群馬県歳入歳出決算審査」及び「平成24年度群馬県
公営企業会計決算審査」により御説明申し上げます。
最初に、歳入歳出決算審査及び美術品等取得基金運用状況審査の概要を御報告申し上げます。
まず、審査結果ですが、決算書及び基金運用状況書の計数等につきましては正確であると認められました。また、予算の執行、収入支出に係る事務、財産管理等につきましてもおおむね適正に行われたものと認められました。
次に、審査意見ですが、依然として厳しい財政状況にありますが、県民福祉の増進に向け、財政の健全化及び適正な予算執行に一層努めるよう、財務に関する事務等の執行について、県債残高の抑制、収入未済額の圧縮、財政的援助団体等への適切な指導監督の実施を要望いたしました。また、道路、水道などの社会基盤施設の維持管理、保守点検に係る施設台帳等について適正な作成、更新を要望いたしました。なお、美術品等取得基金につきましては、平成24年4月1日に廃止され、美術品等はそれぞれ美術館等に移管されるとともに、現金は新設された群馬県文化振興基金に統合されています。
続きまして、
公営企業会計決算審査の概要を御報告申し上げます。
まず、審査結果ですが、決算書の計数は正確であり、決算諸表は経営成績、財政状態を適正に表示しているものと認められました。また、事業運営は経営の基本原則に従っておおむね適正に運営されたものと認められました。
次に、審査意見ですが、企業局所管については、当年度の経営状況を見ると増収減益の決算となりました。これは、団地造成事業で分譲収益が増加したものの、工業用水道事業で特別利益が減少したことなどによるものです。今後の事業運営に当たっては、第2期群馬県企業局中期経営計画に基づき、経済的・効率的な経営に努めることを要望いたしました。また、価格調整引当金等、2項目について検討を要望いたしました。
次に、病院局所管の病院事業についてですが、患者1人1日当たりの診療報酬単価が上がったこと及び外来患者数が増加したことにより、前年度に比べて赤字額が減少いたしました。病院局は施設整備のために発行した企業債の償還に今後も多額の資金が必要となり、病院経営は厳しい状況が続くと予想されるため、経営健全化を図るための取り組みの推進、医療従事者の確保と資質の向上、地方公営企業の新会計制度への円滑な移行を要望いたしました。また、預り金に係る事務処理について検討を要望いたしました。
以上、平成24年度歳入歳出決算、美術品等取得基金運用状況及び
公営企業会計決算審査の概要を御報告申し上げました。
なお、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、知事から審査に付されました平成24年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について審査いたしましたが、いずれも適正であると認められ、その結果を審査意見として知事に提出いたしましたことをあわせて御報告いたします。
以上で御報告を終わります。よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。
○久保田順一郎 議長 監査委員による審査概要の説明は終わりました。
● 特別委員会の設置
○久保田順一郎 議長
△日程第4、議第16号の発議案を議題といたします。
発議案は、お手元に配付しておきました。
議第16号議案 特別委員会の設置について
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により提出します。
平成25年10月7日
群馬県議会議長 久保田 順一郎 様
提出者 議会運営委員長 狩 野 浩 志
議第16号議案
特別委員会の設置について
1 委員会名称 決算特別委員会
2 委 員 全議員(議長、副議長及び監査委員を除く)
3 設置目的 一般会計、特別会計、公営企業会計の平成24年度決算等について審査を行うため
4 付議事件 平成24年度の群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定に関すること
平成24年度群馬県電気事業会計剰余金の処分に関すること
──────────────────────────
● 提案説明の省略
○久保田順一郎 議長 お諮りいたします。
ただいま議題となっております議第16号の発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採決
○久保田順一郎 議長 これより採決いたします。
議第16号の発議案について、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○久保田順一郎 議長 起立全員であります。よって、本発議案は原案のとおり可決いたしました。
● 特別委員の選任
○久保田順一郎 議長
△日程第5、特別委員の選任を行います。
お諮りいたします。
ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議員を決算特別委員に選任することに決定いたしました。
──────────────────────────
特別委員名簿
決算特別委員会(44人)
中村紀雄 関根圀男 中沢丈一
腰塚 誠 塚越紀一 南波和憲
黒沢孝行 星野 寛 須藤昭男
大沢幸一 田所三千男 塚原 仁
織田沢俊幸 狩野浩志 新井雅博
福重隆浩 岩上憲司 舘野英一
萩原 渉 星名建市 大林俊一
伊藤祐司 茂木英子 角倉邦良
井田 泉 須藤和臣 あべともよ
水野俊雄後 藤克己 岸 善一郎
大手治之 臂 泰雄 吉山 勇
井下泰伸 桂川孝子 酒井宏明
高田勝浩 金井康夫 原 和隆
金子 渡 安孫子 哲 清水真人
藥丸 潔 小川 晶
──────────────────────────
○久保田順一郎 議長 ただいま選任されました各委員は、御会合のうえ、正副委員長を互選して、議長のもとに御報告願います。
● 休憩
○久保田順一郎 議長 暫時休憩いたします。
午前11時26分休憩
午前11時38分再開
● 再開
○久保田順一郎 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
● 諸般の報告
○久保田順一郎 議長 諸般の報告をいたします。
決算特別委員会の正副委員長の互選結果につきましては、委員長に腰塚誠議員、副委員長に須藤昭男議員が選任されましたので、御報告いたします。
● 議案の
特別委員会付託
○久保田順一郎 議長
△日程第6、議案の
特別委員会付託の件を議題といたします。
お諮りいたします。
会議規則第38条第1項の規定により、ただいま上程中の各議案のうち、平成24年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定及び第149号議案につきましては、お手元に配付の特別委員会所属議案付託表のとおり決算特別委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 休会の議決
○久保田順一郎 議長 お諮りいたします。
明9日から11日、15日から18日、21日から25日及び28日から11月1日の17日間は、委員会審査等のため、本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○久保田順一郎 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、11月5日午前10時から再開いたします。
● 散会
○久保田順一郎 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前11時40分散会...